中古車販売のポータルサイトでは法定整備の有無が記載されており、お車選びの際も納車前の整備はどうなっているのだろうと気になる方も多いと思います。
法定整備は国土交通省が定めた「道路運送車両法」と「自動車点検基準」に基づく自動車の整備検査のことです。
法律の中で自家用車の法定整備は、「12ヶ月点検」「24ヶ月点検」の2つを定期的に実施するように定められており、車検が残っている車両は「12ヶ月点検」車検がなく車検2年付きの表記の車両は「24ヶ月点検」となります。
法定点検の結果不具合箇所があればメンテナンスをする流れになります。
ご存じの方も多いとは思いますが、法定点検の項目は下記になります。(24ヶ月点検)
この内容は、国産輸入車問わず項目は一緒です。
弊社の取り扱が多いポルシェでも一緒です。最近はOBD車検も始まりOn Board Diagnostics(車載式故障診断装置)を用いての検査になります。
昨今の自動車は昔に比べると比べ物にならないくらい電子制御されており、今まで通りの法定点検だけでは安全を担保できないので取り入れられた制度です。
OBDの診断機はいろいろなメーカーから多種多様の車両を診断できる汎用診断機がございますが、汎用の診断機ではコンピューター制御されている車両の表面情報のアクセスのみで、より深い診断ができないことが多いです。
例えばポルシェの場合はエンジンオイル交換はオイルレベルゲージがないため目視ではオイル量がわからないためポルシェ専用テスターを使用して交換するのがベストです。※車両の設定項目からはオイルレベルは確認できます。
弊社で販売する車両のご納車前の点検は提携工場にて法定点検はもちろん、ポルシェ専用テスター(PIWIS)を使用して診断しております。そしてポルシェに精通したメカニックは車両のウィークポイントも熟知しておりますので、ウィークポイントは細かく見てもらっております。
※ディーラーにて点検整備の車両もございます。
例えば718シリーズですが納車前の点検でドレインボルト付近からオイルの漏れがあった為、ドレインボルトからの漏れかオイルパンからの漏れなのかを把握するためにドレインボルトを交換して様子を見ましたが、今回はオイルパンからの漏れでしたのでオイルパンの交換の流れとなりました。
それと、718シリーズで経過年数的に多くなってきているウォーターポンプからの水漏れも同時に発見しウォーターポンプの交換修理いたしました。
うっすら白くなったところが冷却水漏れの跡です。症状的には軽度ですので冷却水警告も点灯していないで、通常乗っていれば気づかないと思います。
法定点検、テスター、熟練の経験でよりご安心して中古車ライフを送っていただけるようご納車前の整備には細心の注意をはらっております。